Greenfoot(グリーンフット)を試してみよう(その2)
Greenfoot を(プログラミングを知らない人でも)簡単に始められる手順を説明しています。前回の「Greenfoot(グリーンフット)を試してみよう(その1)」では Greenfoot のワールドとして背景を追加し、ネズミを追加するところまでを紹介しました。
ただ、このネズミは特に動くこともない状態でしたので今回はネズミが動くようにしたいと思います。
ネズミが動くようにする
ネズミにプログラミングする
前回の画面を覚えていますか?下のようなイメージまでできていたと思います。
ただ、画面下の方の再生ボタンのアイコンがついている Run や Act をクリックしても何も動きませんでした。この Run と Act の違いは後で説明するとして今は Run を押した時にネズミが動くようにしたいと思います。
ネズミが動くようにするには Java でネズミにプログラミングする必要があります。今回の Greenfoot の記事では初めてプログラミングが出てきますが、難しいことは何一つありません。ひとまずプログラミングに使うエディタを出してみましょう。
上のイメージのような画面が表示されましたか?これはエディタと言って Java のコードを書くためのツールです。Greenfoot でプログラミングをする時はいつもこのエディタを使います。
画面の左側が実際のコードを描く部分です。このコードは下のようになっていますね。
[java] import greenfoot.*; // (World, Actor, GreenfootImage, Greenfoot and MouseInfo)
/** * Write a description of class Rat here. * * @author (your name) * @version (a version number or a date) */ public class Rat extends Actor { /** * Act - do whatever the Rat wants to do. This method is called whenever * the ‘Act’ or ‘Run’ button gets pressed in the environment. */ public void act() { // Add your action code here. } } [/java]
import、public、class、extends、void 等たくさんの聞きなれないキーワードがありますね。このあたりは今はおまじないと思って下さい。おまじないはよく分からなくても呪文のように書いておけばいい部分です。
今は画面の下の方の act() の部分に注目して下さい。
[java] public void act() { // Add your action code here. } [/java]
この act() は関数と言います。関数は「値を与えるとその値を元に計算した結果を返す」ということをやってくれます。ただこの act() は値も与えていないし計算した結果も返していないので今は「命令が上から順に書かれたカタマリ」と考えて下さい。
act() の次の { }(大カッコ)の中に上から順に命令を書いていくとネズミに命令を与えることになるわけですが、この act() は先ほどの画面の再生ボタンのアイコンがついている Run を押した時に実行されます。
今は act(){} の中には命令が何もない(// Add your action code here というコメントだけ書かれている)ので Run を押しても何の反応もないのですね。
それではこの act(){} の中に命令を書いてみましょう。下のコードのように move(4); を追加してみましょう。これはキーボードで直接入力する必要があります。
[java] public void act() { // Add your action code here. move(4); } [/java]
move(4); が追加できたら「Ctrl+s」を入力してコードを保存し、ワールドの画面に戻って Compile(コンパイル)を実行しましょう。ネズミが消えてしまい背景だけが残りましたね?
この時点で(ネズミだけでなく)背景も表示されない時はコンパイルに失敗しています。上のコードをよく見て正確に同じかどうか確認して下さい(間違えている部分はエディタで赤くなっているはずです)。
背景が表示されるようになったらネズミをもう一回背景に追加しましょう。
そして Run を実行です。
どうですか?ネズミは右に動くようになりましたか?これで今回は完了です。まだまだ端まで行ったら動けなくなってしまったりと問題がありますが、それは次回で解消することにしましょう。